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吉川雅夫 Solo音源集(20代~晩年まで)

昭和38年 29才
22才
6才
1955年 21才リサイタル
1956年 22才リサイタル

このページには、2019年4月に亡くなった吉川雅夫氏(1934年 – 2019年)から託されていた、20代から30代にかけて、東京や名古屋で行ったリサイタルのオープンリールテープテープの演奏を中心に公開します。

吉川氏から預かったオープンリールテープは5本あり、3本は吉川氏の21才、22才、31才のリサイタル録音。その他2本は平岡養一氏のラジオ放送などを録音したものでした。
吉川氏は平岡養一氏の大ファンで、演奏家を志したもの平岡氏の演奏に感動したからと、自らの文章に書いています。平岡氏が弾いたのはシロフォン、吉川氏はマリンバですが、その演奏スタイルは平岡氏にとてもよく似ており、タッチは平岡氏のシロフォンタッチと同じで、非常に縦に深く、パイプをよく共鳴させ、重厚で、トレモロの一粒一粒に至っても存在感がありました。

吉川氏のように実直に、純粋に、聴衆本位のマリンバをアピールし続けた大ベテランが居なくなってしまったという事実は、単に淋しさというだけではない、複雑で特別な思いがあります。それは、決して懐古といったセンチメンタルな感覚ではなくて、どちらかと言えば「危惧」という方が正しい。時代の趣向とか、新しい、斬新などと謳いながら、結局は今日の欧米に傾倒した打楽器的マリンバは、打楽器の仲間内の殻にこもっているに過ぎないのではないか?一般の聴衆の、いったいどのくらいがメロディーを唄わない打楽器的マリンバを喜んで聴くのであろうか?

聴衆あってこその演奏家。常に聴衆が聴きたいと思うマリンバを大切にした吉川氏。そんな氏の演奏を是非お聴きください。

この後、吉川氏の編曲した楽譜なども提供して参ります。


※ 吉川雅夫 & 野口道子 Duo 30曲 音源と楽譜ページは こちら

吉川氏が今のマリンバ界をどのように見ていたのか、マリンバ奏者を志した経緯など、自身に書いていただいた2つのエッセィ「〜マリンバ奏者として七十年、つれづれに想うこと~(2014年 マリンバ フェバリッツ3巻)」,「マリンバと共に八十年(2015年)CD [パリのアメリカ人]」も合わせてご覧ください。

🎵 ラヴェルのソナチネ 第3楽章 M.Ravel /Sonatine Mvt 3, “Animé”

* ご覧になるブラウザによりますが、プレーヤー左のプレーボタンを押しても音が鳴らない場合は、右端の↓ボタンを押すと新たなページが開き、プレーヤーが立ち上がります。

吉川雅夫 on YouTube ② 2010年~2011年 マリンバ独奏 

Tico Tico (ティコ・ティコ)
マリンバ :吉川雅夫、編曲:前田憲男、指揮:宮川泰
マリンバのための「リバイバル (Revival)」/ 中村 均 作曲

2011年 杉並公会堂
マリンバ:吉川雅夫
2010年けやきホール

吉川雅夫 on YouTube ③ 2011年 ディーガン・シロフォン (Deagan Imperial Xylopho)での演奏

Caprice Viennois / Kreisler ウィーン奇想曲 / クライスラー
G. H.Green / Valse Brillante / ワルツ・ブリランテ

吉川雅夫 on YouTube ④ 2014年(80才)

「カプリス」~竹田の子守唄による~ / 横山菁児 2014年
パリのアメリカ人 2014年
George Gershwin《An American in Paris》
「カキクッケコ」平田聖子作曲 2014年
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