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東京マリンバトリオ

1981年、吉川氏、卜部氏 とNHK FMリサイタルで一緒に演奏、それをきっかけに同年、「東京マリンバトリオ」 が結成されました。既に一緒に活動されていたお二人に私が加わった形で、吉川氏が1st、卜部氏が2nd、私が3rdセクションを受け持ちました。
定期的に東京のホールでリサイタルを行ったり、NHK FMの「午後のリサイタル」や教育TVなどに多数出演、オーケストラとの共演、全国各地でのコンサート、2003年にはアメリカ演奏旅行など、20年以上活動しました(2004年が最後のコンサート)。

東京マリンバトリオ (CD シャレード)

CD「シャレード」はつい最近までセールスされていましたが、絶版になりました。前田憲男、冨田勲、丸山和範といった超売れっ子アレンジャーの手による最高に贅沢なマリンバアルバム。30年近くも一般の音楽ファンの間で愛聴された「マリンバの名盤」です。

  1. メイプルリーフ・ラグ /S.ジョプリン arr.富田勲
  2. フラッパレート /J.グレア arr.富田勲
  3. シャレード /H.マンシーニ arr.前田憲男
  4. トランペット吹きの休日 /L.アンダーソン arr.吉川雅夫
  5. 金髪のジェニー /S.C.フォスター arr.玉木宏樹
  6. 愉快なハリー / L.インス
  7. シロフォニア /J.グリーン
  8. 懐かしのヴァージニアへ /L.A.ブランド arr.丸山和範
  9. バンジョー鳴らして&草競馬 /S.C.フォスター
    arr.玉木宏樹
  10. チキチキ・バンバン /R.M.&R.S.シャーマン arr.前田憲男
  11. サマータイム /G.ガーシュイン arr.丸山和範
  12. ブーメラン /H.ヌルーア arr.吉川雅夫
  13. 星に願いを「ピノキオ」より /L.ハーソン arr.丸山和範
  14. 不思議の国のアリス /S.フェイン arr.丸山和範
  15. イッツ・ア・スモール・ワールド /シャーマン兄弟

東京マリンバトリオ (CD シャレード ブックレット より)

東京マリンバ・トリオは「木の自然で美しい音色を大切に、誰もが聞いて楽しめる作品を数多く演奏したい」との願いをこめて1981年に結成された世界でも類を見ないマリンバ・アンサンブルである。メンバーは吉川雅夫、ト部茂子、野口道子。いずれも日本を代表するマ リンバ奏者である。

マリンバ・トリオという形態が音楽界に現われたのは、厳密にいえば世界的にもここ20-30年のことで、「そのための作品は皆無」というところからその活動はスタートした。幸いにもこのグループの活動に共鳴した多くの優秀な作曲家から貴重なオリジナル作品が寄せられ、創作活動の点からもマリンバ界のグレード・アップに尽力している。

クラシックからポピュラー、ラグタイム‘ミュージックに至る幅広いユニークなレパートリーは、そのまま東京マリンバ・トリオの確実な演奏能力を示しており、その多岐にわたる活動でマIJンバ界に確固たる地位を築いている。

独自のリサイタル活動の他、全国各士也でサロン・コンサート、スクール・コンサートを展開。またNHKFM リサイタル」をはじめとするNHK各番組や、「題名のない音楽会」(テレビ朝日)にもゲストとして出演、その卓越したテクニックと完壁なアンサンブルで好言平を博している。また、1990年にはオーチャードホールにて、東京フィルハーモニー交響楽団との共演を成功させている。

東京マリンバ・トリオ CDルバム「シャレード」について 前田憲男

マリンバは不思議な楽器です。木琴といえば尚はっきりしますが、小学校の頃から身近かに存在し、叩けばだれでも簡単に音が出る楽器で、空気に近い存在でありながら、専門の奏者が以外に少ないのです。オモチャ屋さんで売っているのでオモチャに 分類されては困るのでチャントした楽器なんです。しかも「東京マIJンバ・トリオは極めて資沢な、特注のマリンバを演奏しています。ナンタッテ魅力なのは「音色」 でしょう。極めて「優雅」で「素朴」な自然音は、我々に「安らぎ」を与えます。

3人共、武蔵野音大出身で、(吉川さんは、ピアノ科、ト部さんと野口さんは打楽器科)それぞれが現在精力的にソロ活動を続けていますが、マリンバ・アンサンブルの 魅力にとりつかれてトリオを結成しました。従って、プロ・プレイヤー3人という、 世界的に稀な、何とも豪華なグループになった訳であります。

3人が平等にお互いを尊重し合い共通の目的に立ち向かう民主的な運営の結果、極めてスリリングであり ながらキメの細かいサウンドを産み出しています。
ト部さん、野口さんという、技術最高、容姿端麗、且つ並はずれてユニークなキャラクターに挟まれて(どうユニークかについては女性ということもあって、口下手の私はコメントを控えますが)吉川雅夫さんはマリンバ奏者としての頂点を極めた人で、ー般音楽愛好家はもとより、同業者間での評価は絶大で、その完壁なテクニックはまさに「ブロ中のプロ」で、多くのミュージシャンに影響を与え続けている貴重な才能です。しかもピアノ科出身でありながら、マI)ンバに惚れこんでウン十年マリンバー筋、これだけ惚れこまれたらマリンバだって悪い気持ちはしないでしょう。彼のマリンバは常に「嬉しそうな」音で鳴ります。弾いてる本人は「無表情」なだけに尚更
音が輝いて響きます。

このCDを聴いてマlJンバに興味を持つ人、アメリ力音楽をなつかしむ人、安らぎを感じる人、人様々でしょうが、ライブラリ一の貴重な一枚になる事は間違いないとおもいます。そして是非とも生の演奏会に出掛けられる事をお勧めします。

♪音源集

前田 憲男 (Norio Maeda )編曲

前田憲男氏はトリオにとって後見人的存在でした。氏の編曲作品の殆どは、トリオをイメージして、ご自分で選曲されました。トリオのためのオリジナル作品「思いつくままに」は、一押しの「傑作」。3人が異なった拍子を弾くという斬新な手法を取り入れた、圧巻の実力を示す作品です。

前田 氏は超売れっ子で、目いっぱいのスケジュールですから、仕上がるのはいつも本番の4、5日前。書きあがった連絡が入ると、吉川氏が前田氏お抱えの写譜屋さん赤坂の「ハッスルコピー」にバイクで受け取りに行き、そのまま卜部さんと私の家に届けてまわる。リサイタル直前はものすごい勢いで練習したことを懐かしく思い出します。

* ご覧になるブラウザによりますが、プレーヤー左のプレーボタンを押しても音が鳴らない場合は、右端の↓ボタンを押すと新たなページが開き、プレーヤーが立ち上がります。

🎵 ガーシュインメドレー(マリンバ トリオ)/前田憲男
1989年、練習録音

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