*全て4オクターブマリンバのために書かれている。
日本でのマリンバオリジナル作品委嘱活動の始まり
東京マリンバグループ第1回発表会/1962年11月20日、第一生命ホール(日比谷)
・ 安倍圭子 組曲「会話」/三善 晃
・ 石川静子 マリンバとピアノのための小奏鳴曲/湯山 昭
・ 田村拓男 セレナータ・マリンバーナ/外山雄三
・ 長谷川典子 Structure pour Marimba et 3 instruments /山内 忠
・ 水野与旨久 Concertino for Marimba/Paul Creston
・ 吉川雅夫 Conception for Marimba/日暮雅信
東京マリンバグループ第2回発表会/1965年10月26日 ヤマハホール
Ⅰ部(再演曲など)
・ 田村拓男 組曲「会話」/三善晃
・ 水野与旨久 エチュード/マッサー
セレナータ・マリンバーナ/外山雄三
・ 柳原徳蔵 遊園地にて/柳原徳蔵
・ 安倍圭子 練習曲「雨蛙」/安倍圭子
秋 /富田勲
Ⅱ部(委嘱・初演)
・ 水野与旨久 マリンバのための断章/田中利光
マリンバのための三つの小品/三宅榛名
・ 柳原徳蔵 波と粒子/柳原徳蔵
・ 安部圭子 トルスⅢ(TORESⅢ)/三善晃
・ 田村拓男・水野与旨久 二つのマリンバのためのコントラスツ/林 光
作曲家・藤田崇文氏のブログよりプログラムを転載させていただきました。
https://blog.goo.ne.jp/sowbun/e/35a3c60831177c636180043c285811b3
外山雄三 作曲「セレナータ マリンバーナ」 1962年
外山雄三 作曲「セレナータ マリンバーナ」
マリンバ Solo + Piano
1楽章 中庸 2楽章 緩、3楽章 急 の3つの楽章からなる親しみやすい内容の小品。(初中級レベル~)
*楽譜はPDFにて提供可能です。ご希望の方はインフォメーションページへ書いてください。
下の音源資料は吉川雅夫氏がトリオに編曲したもので、楽譜はソロ+ピアノです。(演奏:東京マリンバトリオ)
1964年 Leo Russotto 作曲 Concertino Classico for Xylophone
平岡養一氏の 伴奏者であった Leo Russottoによる古典風小協奏曲。
Alan Hovhaness / Fantasy on Japanese Woodprints, Op. 211 (1965)日本の版画による幻想曲 作品211
アラン・ホヴァネスは1962年から1963年まで日本で雅楽(篳篥、竜笛、笙)、長唄と浄瑠璃(三味線)を学び、日本音楽のスタイルを取り入れた木琴とオーケストラのための協奏曲「日本の版画による幻想曲 作品211」を書いた。
Xylophone Soloist – Yoichi Hiraoka
マリンバ オリジナル作品(1953~1977年)
古いノートに書き留めてあったメモ。このうちいくつかのコンサートには行った覚えがあります。ここにある古いオリジナル作品のうち楽譜が入手可能なもののをいくつかをアップします。初期の作品は4オクターブのマリンバ用でに書かれています。掲載したい音源をお持ちの方はインフォメーションページからお願いいたします。
山内 忠/マリンバと小オーケストラのための “コティル(Cotyle)” 1969年
解説:山内 忠(Tadasi Yamanouchi)
私が芸大作曲家の学生だったころ、見事なテクニックと立ち上がりのシャープな音楽を持った木琴の上手な女の子がいた。芸高時代の高橋さんである。その後、私の劇伴などのスタジオで彼女としばしばいっしょに仕事をにしているうちに、いくつかのマリンバ作品が出来た。「コティル」もその一つである。
30年くらい前、室内楽風なマリンバ作品は数多くあったが、新しい楽器であるマリンバのための大きな楽器編成の作品はきわめて少なかった。高橋さんが「マリンバ協奏曲のようなものができないだろうか」と言ったとき、マリンバと管楽器オーケストラの協奏曲風なものを考えた。現在、私がマリンバと管楽器にもつイメージは「コティル」のそれとは異なる。いくつかの思い出がにじんでいる「コティル」が30年以上も高橋さんの中で生き続けていることは大変うれしいことである。
曲は、三楽章から構成されアタッカで演奏される。第一楽章は、マリンバによる楽想と管楽器の楽想の提示、それらの展開と短い再現によるソナタ風な楽章。カデンツを中心とした緩徐な第二楽章と速い変奏曲風なスケルツォの第三楽章。全楽章にわたり、増4度と完全4度の二つの音程関係による旋律的な横の流れと、和声的な縦の響きで構成される。
「コティル(Cotyle)」とは、ギリシャ語で容積の単位のことで、表題に用いたのは深い意味はない。ただ、平面的な面積よりは立体的な容積のような空間をつくりたいと思うのは、作曲家の常である。
2000.9.25 高橋美智子マリンバ協奏曲の夕べ Marimba Concerto Evening
マリンバ:高橋美智子 / 小松一彦 指揮 東京交響楽団
Marimba:Michiko Takahashi ,Conductor :Kazuhiko Komatsu ,TOKYO SYMPHONY ORCHESTRA
サントリーホール Tokyo Suntory Hall
山内 忠/ “コティル(Cotyle)” 1969年 ピアノ リダクション版
マリンバ:高橋美智子
ピアノ伴奏:中井恒仁
*楽譜はPDFにて提供可能です。ご希望の方はインフォメーションページへ書いてください。
林光 / 2台のマリンバのためのコントラスツ 1965年
楽譜はPDFにて提供可能です。ご希望の方はインフォメーションページへ書いてください。
1965年 黛 敏郎 Concertino for Xylophone and Orchestra
この曲は、故 平岡養一の委嘱により1965年に作曲した。氏がアメリカ演奏旅行に際して、日本的な作品をレパートリーに加えたいという希望に基づくものである。したがって、出来るだけ判りやすく、日本的情緒を持ったものを意図した。第2楽章に民謡風なメロディーを引用したのもそのためである。(解説:黛敏郎)
三善晃「会話」、三木稔「マリンバの時」 、田中利光「マリンバの為のニ章」、三善晃 トルス、湯山昭 “ディベルティメント” (1962~1968)
* いずれも4オクターブマリンバ用